映画

シナリオとは、あらゆる主題に議論する余地を与えてくれるものだと思っています。例えば、シナリオライティングが現代社会に存在する不公平な状況について考え直す機会を与えることがあったりします。

シナリオライティングは、自分の周囲にあるものや起こることを注意深く見つめる姿勢を要します。

また、笑いや遊び心なしではシナリオは決して書くことはできないという点で、シナリオライティングは私にとって「人生」そのものです。笑いといっても、人を馬鹿にするようなものではなく、皆と共有できる純粋な喜び、真の笑顔です。

問題があっても、いつも解決策、もしくは希望が存在するという点で、映画はいつも前向きです。私の作品を観覧していただいた方には、どうか軽やかな気持ちになってほしい。そして「誰かと分かち合いたい」と思えるほど、心が愛と敬意、また創造欲と美徳に満たされた感覚を味わってほしいと思っております。

La maison ouverte

オープンハウス
映画は、日の射さない5平方メートルの部屋に、誘拐犯とのわずかな会話以外誰とも交流することなく10年間閉じ込められていた少女アンジャが、再び自由になったことを家族に報告する一本の電話から始まります。約20歳の彼女がどうやって社会復帰していくかを描いた物語。